月曜日, 1月 11, 2016

2015年を振り返って。


毎年恒例の記事です。今年印象的だった音楽を選んで(80分以内に収めて)、2015年を振り返ります。

09年→http://kollsstrains.blogspot.com/2009/12/album-about-my-2009.html
10年→http://kollsstrains.blogspot.com/2010/12/2010.html
11年→http://kollsstrains.blogspot.jp/2012/01/20112011.html
12年→http://kollsstrains.blogspot.jp/2012/12/20122012.html
13年→http://kollsstrains.blogspot.jp/2014/01/20132013.html
14年→http://kollsstrains.blogspot.jp/2015/01/2014.html





2015年は、昨年末出終わった、毎日終電まで働いた仕事と、初めてのコミックマーケットでの同人誌頒布を終えたばかりで力が抜けていました。友人がつくってくれたシコ・ブアルキのプレイリストを聞きながら、真正面に夕日がギラつく帰り道を思い出します。

仕事は、ひと月間本社待機後に、2月から川崎の現場となりました。埼玉県大宮付近に住んでいた自分は、毎日毎日、東京都を横断しての通勤となりました。4〜5年は働いてもらうという話も聞き、初めての長期的な外での仕事。ある意味では転職をしたような気持ちで、誰も知らない現場で新しい仕事が始まりました。2ヶ月間は研修期間だということで、中々ちゃんとした仕事ができなかったのがもどかしかったです。

その際最もよく聴いていた音楽が、「ミルトン・ナシメント」でした。CDでも入手困難な作品を、レコードで色々なところを探しては買い、聴いていました。特にしびれた作品が「Clube Da Esquina 2」と「Milagre Dos Peixes (1973)」です。前者は「1」よりもロック的な展開が希薄になった反面、ひとつのアルバムでこんなにも幅広い豊かな表現ができるのかと感動して、何度も聞きました。後者は、軍事政権ではっきりと言葉にできない規制を逆手に取って、スキャットによって怒りを込めて最高に格好いいサンバビートから始まって、サイケデリアな曲が続き、仕事で昼休みになったら、現状が苦しくてしょうがないときは、たまらなくなってこのアルバムを爆音で聞きながら川辺へ逃げました。

インディロックでは、特にスフィアン・スティーヴンス、アラバマ・シェイクス、ウィル・バトラーをレコードで購入し、聴いていました。円安のためかどれも非常に高額となってしまいました。

自宅では、ゲームの「Rewrite」にようやく手をつけました。非常に長いビジュアルノベルゲームで、Keyでありながら、メインは田中ロミオというシナリオライターで、クリアするのに殆ど三ヶ月程かかってしまいました。シナリオでは、最初にクリアをした「神戸小鳥」ルートが非常に衝撃的でした。終盤の独特なハードボイルドな展開は、園子温のような監督が映画でとっても良いような話でした。話も非常に大きな展開になったかと思ったら、最終章で唐突な一人称の展開があり、物語は幕を下ろします。(欠点は多分にありますが)Keyの作品では最もセカイ系的なSF作品とも言えました。

GWでは、友人家へ行くために、2度めの高速バスにのって福井へ向かい、「グラスリップ」の聖地巡礼をしたり、ガラス吹き体験をしたりもしました。(グラスリップのBlu-rayも全巻購入してしまいました。傑作です)

2015年福井滞在記 I - 三国 グラスリップ


アニメで特に印象的だったのが、春の終わり頃に「Hulu」に入会(後に解約)をして観ることができた「ガッチャマンクラウズ」と「ローリングガールズ」でした。前者は、非常に躍動的で今日性のあるテーマをもった展開にのめり込んで見ました。夏から始まった「〜インサイト」もより政治性を寓話として表した快作でした。後者は音楽ベストのページに色々と書いてしまったので省略しますが、凄く良いアニメでした。

こるすとれいんすの年間ベストアルバム 2015


夏のコミックマーケットに向けて、自分はまた同人誌作りをしました。色んな方と会って、ご協力を頂いたり、頭を抱えたり、苦労して何とか「形」とすることができたのが本当に良かったです。

ポップカルチャーから紐解く2010年代の ”郊外” SUBURBS


今年は映画館で映画を例年程は観ることはできなかったと思うのですが、それでも(自分が好きなメキシコの映画スタッフが多く携わってドラムだけの音楽もクールだった)「バードマン」や、最も話題となった「マッドマックス 怒りのデスロード」(立川にてガッチャマンクラウズの聖地巡礼をした後に爆音上映で鑑賞)など、突き抜けたような映画が多かったです。



秋からは、「麻枝准トリビュート本」という同人誌へ寄稿をすることになり、麻枝准が影響を受けた音楽を探してはよく聴いていました。そんな中でART-SCHOOLSyrup16gといった日本のバンドもようやく聴くことができ、これらを聞きながら夜中の国道をむちゃな走り方でジョギングをしたりしました。その頃放送していた「Charlotte」と非常に話題となっていました。こちらの同人誌の記事作りも大変ではありましたが、最終的にしっかりとした紙面となり感動しました。

最終回をむかえた、アニメ「シャーロット」について思った事。

死んだセカイ戦線「Life is like a Melody ―麻枝准トリビュート」について 

「Key's FOUR SEASONS」「ポップカルチャーから紐解く2010年代の ”郊外” SUBURBS」再版しました (現在は絶版)


また、学生時代以来にバンドに参加するようにもなりました。その他にも他の方と音楽をつくるようになったりし、ただの気まぐれでつくっていた音楽つくりも、ようやくちゃんとした物がつくれるようになる、ひとつの目処ができました。

秋はまた、高校時代の友人と富山の黒部ダムを観に、新幹線を使って旅行へ行きました。予算や計画(旅行代理店使用)も含めて中々難儀でしたが、電車での旅も楽しむことができました。

秋の後半頃は、「心が叫びたがってるんだ。」を経由に、これまで観たいなと思っていた岡田麿里作品を色々と観ることが出来ました。特に素晴しいと思ったのは「凪のあすから」でした。リアルタイムで放送されたアニメも、「SHIROBAKO」や「響けユーフォニアム」など、良い作品が多かったです。

2015年 話数単位で選ぶ、TVアニメ10選

10月に入りようやく、埼玉を脱出し引っ越しをする準備・相談などを行っていきました。川崎と東京と両方ともアクセスがしやすく、また私物の大量のレコードなどを置くことが出来る広さの部屋を探すのは難儀でしたが、何とか良い物件を見つけ、数十万の事前金や引っ越し費用をかけて、何とか引っ越しをすることができました。契約のあれこれ、不要品の処分、荷造りなど、問題が山のようにあり非常に大変でした。

その頃見たライブは、アントニオ・ロウレイロ、ツチヤニボンド企画のミナスライブ、そしてピアノエラ2015。あゝ、素晴らしき哉、街角クラブ。

ANTONIO LOUREIRO Live @Shibuya www 2015.9.30


仕事もうまく成果があがらないことに焦りを感じたりもしつつも、何とかこなしていきました(問題もいろいろとありました)。しかし引っ越しも終えた年の終わりに、急に川崎の現場での契約が終了するとの通達を食らってしまい、頭を抱えました。その頃よく聴いていたのが、ケンドリック・ラマーワンオートリックス・ポイント・ネヴァーでした。不慣れな新しい土地。ころころと変わる職場の情況。

その頃、友人きっかけでロッキーシリーズを見ていなかった3や5などを観て感動し、年の終わりに「クリード」を二子玉川まで自転車に乗って観に行って、号泣しました。10年代の、今の僕らにとってのドラマ・音楽があり、ロッキー・バルボアもまた、弱さを抱える一人の男としての物語があり、素晴らしかった。映画といえば、「スター・ウォーズ」も仕事のバタつく中で、公開初日の世界同時公開時間であり18時半の上映で「体験」をすることができました。他には、小津安二郎などの昔の名画をよく観たり、Blu-rayを買ってしまったりしていました。

 「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」初回鑑賞、新三部作世代としての感想。


麻枝准の同人誌も完成・頒布もし、引っ越しも終わり、ついでに現場も終了した2015年。自分の同人誌が、2014年末と続けて2冊、形に残すことが出来たのは、多くの方の支えもかり良かったと思っております。



部屋の片付けもまだ終わっていませんが、「音楽をしっかりと形にする」「家計管理などを計画立ててする」を目標にし、残りの最後の若者時代とも言える27歳の半分を過ごしたいです。そしていい加減、パートナーのことなども考えていけたらなと思います。

2016年1月11日 こるすとれいんす





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